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ざぶクロ証券会社No.02

優待クロスに使う証券会社の比べ方──一般信用売りの在庫・貸株料・注文のしやすさ(各社公式の数字つき)

公開 2026年11月3日 更新 2026年11月3日 書いた人 ざぶクロ運営者

本記事は、有料の優待クロスコミュニティ「ざぶクロ」の運営者が書いており、ざぶクロへの案内を含みます。証券会社の広告やアフィリエイトリンクは含みません。記載の料率・条件は各社の公開情報にもとづきます。

優待クロス(つなぎ売り)で証券会社を選ぶとき、「売買手数料が安いか」はもう決め手になりません。主要なネット証券は条件つきで 0円が多いからです。差が出るのは、一般信用売りの区分と返済期限・貸株料・在庫の出方・注文のしやすさの4つ。この記事では 7社をこの4つで並べ、使い方のタイプごとに、各社の特徴がどう効くかを整理します。

数字はすべて 2026年11月3日に各社の公式ページで確認したものです。料率・ルールは改定されるので、取引の前に出典のページで最新の値を見てください。

比べる4つの軸

  1. 一般信用売りの区分と返済期限:「無期限・長期」と「短期(14日〜15営業日)」の2系統がある。無期限は早く建てられる、短期は権利日直前の枠
  2. 貸株料:無期限・長期は年 1.1% 前後、短期は年 3.9% 前後。日数を掛けるので、早く建てるほど効く
  3. 在庫の出方:何時に在庫が出るか、抽選か早い者勝ちか、更新間隔は何分か
  4. 注文のしやすさ:買いと売りをまとめて出せるか、現渡の締切、スマホアプリで一般信用の新規売りが出せるか

優待クロスの仕組みと手数料の式は、前の記事「優待クロス(つなぎ売り)の仕組みと手数料の全体像」にまとめています。

7社の一覧表

証券会社 一般信用売りの区分(返済期限) 貸株料(年率) 売買手数料 現引・現渡 在庫・注文の特徴
SBI証券 短期(15営業日)/無期限 短期 3.9%・無期限 1.1% [1] 0円(ゼロ革命。インターネットコースで電子交付などの条件)[1] 委託手数料なし [1] 一般信用の新規売りは当日 19時〜翌営業日 15時30分の受付 [1]。在庫不足が見込まれると翌営業日の後場寄付で強制返済されることがある [1]
楽天証券 短期(14日)/無期限 短期 3.90%・無期限 1.10% [2] ゼロコースで 0円(SOR 利用の同意が必要)[2] 短期は現渡 0円 [2] 短期の銘柄反映と売建の開始は売建可能日の前営業日 19時ごろ [2]。らくらく優待取引で3つの注文を1回で出せる [2]。事務管理費 1株 11銭/月 [2]
マネックス証券 短期(15営業日。任意の決済は 14営業日目まで)/無期限 短期 3.90%・無期限 1.10% [3] 取引毎手数料:約定金額 50万円以下は最大 198円、50万円超は最大 385円(税込)[3]。現物の買いは別の料金表 手数料なし [3] 短期は権利落ち日を含めて 15営業日前から建てられる [3]。在庫不足で強制返済の可能性あり [3]
三菱UFJ eスマート証券(旧 auカブコム証券) 長期(最長10年)/デイトレ(当日) 長期 1.10%・デイトレ 0% [4] SOR 注文で原則無料(地方市場は対象外)[4] 品受・品渡は手数料なし [4] 申込が集中する銘柄は前営業日 19時30分〜20時30分に抽選[5]。銘柄によってプレミアム料が付く [5]
松井証券 短期(14日。建日から起算して 14日目の前営業日)/無期限(当社選定銘柄) 無期限 2.0%。短期は銘柄ごと・上限 3.9%。プレミアム空売りは 1.8%+プレミアム料 [6] ボックスレート。1日の約定代金合計 50万円まで 0円、100万円まで 1,100円 [7] 手数料なし [7] 優待クロス注文:現物買いと信用新規売りを一度の操作で出し、清算注文の予約もあわせて出せる [8]
SMBC日興証券 一般信用(3年)。売りは当社指定銘柄で、約 1,800銘柄(公式の表記は 2023年7月末現在)[9] 1.90%(制度信用 1.15%。公式の表記は 2026年10月現在)[9] ダイレクトコースは 0円。信用管理費 0円。一般信用はダイレクトコースで書面の電子交付への同意が条件 [9] 手数料 0円 [9]。別に権利処理等手数料:買い建玉が権利確定日をまたぐと売買単位あたり 55円 [9] 売建可能数量の表示が 5時05分から 10分ごとに更新[10]。数量が残っていれば「一般新規売」のリンクが出る
GMOクリック証券 短期/無期限 短期 3.85%・無期限 0.80% [11] 無料(電話注文を除く)[11] 手数料なし [11] 「一般信用売銘柄一覧」で対象と売建受注枠(余裕あり・残りわずか・なし)を確認 [11]

在庫の更新時刻など、公式ページで確かめられなかった項目は断定していません。取引の前に各社の公式で確認してください。

軸ごとに読む

1. 区分と返済期限:無期限・長期を主力に、短期を補助に

無期限・長期(SBI・楽天・マネックス・松井・GMO の無期限、eスマートの長期、日興の3年)は、権利日の何週間も前から建てられます。在庫が出た時点で押さえて、貸株料を払いながら権利日まで持つ使い方です。

短期(SBI 15営業日、マネックス 15営業日、楽天 14日、松井 14日、GMO)は、権利日の直前 2〜3週間だけ建てられる枠です。貸株料は年 3.9% 前後と高めですが、持つ日数が短いので総額は大きくなりません。区分ごとに取扱銘柄と在庫が違うので [1]、無期限枠では売れない人気銘柄が短期枠にだけ出ることがあり、無期限で取れなかった銘柄を短期で探す使い方があります。

注意 短期は期限が来ると証券会社が任意で決済します(松井は翌営業日に当社の任意で決済、マネックスは 15営業日目の前場寄付で強制決済 [3][6])。権利付最終日を過ぎてから期限が来る日に建てないと、優待の権利を取る前に決済されます。建てる日は「権利落ち日を含めて何営業日前か」で逆算します。

2. 貸株料:年率より「日数」が効く

無期限・長期は年 1.1% 前後が多く(GMO は 0.80%、日興は 1.90%、松井は 2.0%)、短期は年 3.9% 前後です。差が出るのは年率そのものより、何日持つかです。

例:約定代金 50万円を受渡ベースで 20日持つ場合

年率 式 貸株料
0.80%(GMO 無期限) 500,000 × 0.008 × 20 ÷ 365 約 219円
1.10%(SBI・楽天・マネックス・eスマート) 500,000 × 0.011 × 20 ÷ 365 約 301円
1.90%(日興) 500,000 × 0.019 × 20 ÷ 365 約 521円
3.90%(短期各社) 500,000 × 0.039 × 20 ÷ 365 約 1,068円

日興の 1.90% は多くの会社の無期限より高めですが、ダイレクトコースなら売買手数料が 0円で、返済期限は 3年です。利害を明らかにしておくと、ざぶクロが対応している証券会社は日興のみです(メンバー同士で他社の話をするのは自由です)。貸株料の差(50万円・20日で約 220円)は、在庫を取れるかどうかの差に比べれば小さい、というざぶクロの判断ですが、これは読者に同じ選択を勧めるものではありません。

3. 在庫の出方:ここで差が出る

一般信用の売りは、証券会社が自前で用意した株を貸す仕組みです。だから在庫がない銘柄はその会社では売れません。各社の在庫の出方は次のとおり。

  • SBI証券:一般信用の新規売りは当日 19時から翌営業日 15時30分まで受付 [1]。受付の始まる 19時に注文が集まりやすい
  • 三菱UFJ eスマート証券:申込が集中する銘柄は前営業日 19時30分〜20時30分に抽選の申し込みを受け付ける [5]。早い者勝ちではなく、当たるとは限らない。日中に在庫が薄い銘柄は抽選で確保するよう公式が案内している
  • SMBC日興証券:売建可能数量の表示が 5時05分から 10分ごとに更新される [10]。注文状況などで数量は変動する
  • 楽天証券:短期の銘柄の反映と売建の開始は、売建可能日の前営業日 19時ごろ。注文画面の売建可能数量は取引時間中に更新され、注文の時点で 0株になることもある [2]
  • マネックス証券:翌日向けの注文可能数量は毎営業日 20時までに更新。ただし優待関連銘柄は更新時間が一律ではなく、20時以降、取引時間中を含む任意の時間に更新される [3]
  • 松井証券:短期はリアルタイムで売建可能株数を管理し、返済や注文の取消で受付が再開することがある [6]。決まった更新時刻の記載は確認できなかった
  • GMOクリック証券:「一般信用売銘柄一覧」で売建受注枠を確認する [11]。更新時刻の記載は確認できなかったので、公式で確認を

人気銘柄は、1社の在庫だけで取ろうとすると取れないことがあります。そのため、複数の会社に口座を持ち、在庫が出た会社で建てる人もいます。ざぶクロの入口ページでは、メンバーの取得記録から集計した主な銘柄の最後に取れた日と件数を公開しています。過去の記録なので、次回も同じ日まで取れるとは限りませんが、いつ動くかの目安になります。

4. 注文のしやすさ:ミスを減らす機能

  • 松井証券の優待クロス注文:一度の操作で現物買いと信用新規売りを出し、清算注文の予約もあわせて出せる [8]。ToSTNeT 市場で同時に約定させる仕組みで、取引時間中も発注できる [8]
  • 楽天証券のらくらく優待取引:つなぎ売りに必要な3つの注文を1回で出せる [2]
  • SMBC日興証券:一般信用の注意事項に同意すると「一般新規売」のリンクから注文できる。スマホアプリからの初回は PC サイトで注意事項の確認が要る [10]
  • 三菱UFJ eスマート証券:銘柄ごとのプレミアム料の有無を一般信用の銘柄一覧で注文前に見られる [5]
  • 通常の注文では、買いと売りを寄付前に・同じ株数・同じ執行条件(成行)で出す案内が楽天証券・eスマート証券にある [2][12]。ザラバや引けでの注文や、株数・条件がそろわない注文は、直前の値から動いて不公正取引にあたる場合がある、と eスマート証券の公式が注意している [12]

注文の組み合わせで起きやすい失敗は、「優待クロスで失敗しやすい点と確かめ方」に手順つきでまとめています。

使い方のタイプ別に見た特徴

公開情報から読み取れる「向き」を並べます。特定の会社を勧めるものではなく、どれを選ぶかは手元の資金と使える時間で決めてください。

タイプ 向く組み合わせ 理由
まず1社で始めたい 日興(ダイレクトコース)など手数料 0円の会社 手数料 0円・期限3年で、期限の逆算が要らない。貸株料は 1.90% で高め
人気銘柄を探したい eスマート(抽選)+ SBI(19時)+ 日興(10分更新) 在庫の出方が3通りに分かれる。どれでも取れないことはある
貸株料を抑えたい GMO 無期限 0.80% + 無期限 1.10% の1社 年率が低い。ただし在庫は別の話
注文ミスを減らしたい 松井(優待クロス注文)、楽天(らくらく優待取引) 1回の操作でまとめて出せる。松井は1日の約定代金合計が 50万円を超えると手数料がかかる
権利日直前に動く SBI・楽天・マネックス・松井の短期枠 無期限で尽きた銘柄が短期枠に出ることがある。期限の逆算が必要

口座を開くときの注意

  • 総合口座と信用取引口座の両方が要る。信用口座は審査があり、投資経験などを聞かれ、結果によっては開設できない [3][9]。日数は各社の公式で確認を
  • 一般信用売りを使うには、初回に注意事項への同意が要る会社がある(日興は注文画面で同意 [10])
  • 権利月の直前に申し込むと間に合わないことがあるので、余裕を見ておく
  • 口座開設の手続きは各社の公式サイトで。この記事は公開情報を並べたもので、特定の会社の口座開設を勧めるものではありません

どの銘柄がいつまで取れたか

ざぶクロの入口ページでは、メンバーの取得記録から集計した主な銘柄の、最後に取れた日と件数を公開しています。過去の記録で、次回も同じ日まで取れるとは限りませんが、在庫が尽きる時期の目安になります。参加のしかたはこの記事の末尾から。

まとめ

  • 比べる軸は「区分と返済期限・貸株料・在庫の出方・注文のしやすさ」。売買手数料は多くが 0円で差になりにくい
  • 貸株料は無期限・長期 1.1% 前後が多く、短期 3.9% 前後。年率より持つ日数が効く
  • 在庫の出方は会社ごとに違う(SBI 19時受付、eスマート 前営業日の抽選、日興 10分更新など)。1社で取れないことがある
  • 注文をまとめて出せる機能がある会社もある(松井、楽天)。日興はダイレクトコースで手数料 0円・返済期限 3年
  • 信用取引には損失・追証・強制決済のリスクがあり、一般信用の売りでも在庫不足で強制返済されることがある
  • 料率とルールは改定される。この記事の数字は 2026年11月3日確認。取引前に出典のページを見る

ざぶクロの入口ページでは、メンバーの記録から集計した主な銘柄の、いつまで取れたかの目安を載せています。なお、ざぶクロが対応している証券会社は日興のみです。詳しくはこの記事の末尾からご覧ください。

出典(確認日 2026年11月3日)

  1. SBI証券「一般信用取引について、制度信用取引と比較しながら解説」 https://www.sbisec.co.jp/ETGate/?_ControlID=WPLETmgR001Control&_PageID=WPLETmgR001Mdtl30&_ActionID=DefaultAID&_DataStoreID=DSWPLETmgR001Control&OutSide=on&getFlg=on&burl=search_domestic&cat1=domestic&cat2=info&dir=info&file=learn_margin_compare.html / 同「国内株式信用のサービス概要」 https://www.sbisec.co.jp/ETGate/WPLETmgR001Control?OutSide=on&getFlg=on&burl=search_domestic&cat1=domestic&cat2=margin&dir=margin&file=domestic_margin_02.html / 同 FAQ「現引・現渡の手数料」 https://faq.sbisec.co.jp/answer/5edde2cb878c430011c178ce
  2. 楽天証券「信用取引 手数料/金利/貸株料」 https://www.rakuten-sec.co.jp/web/domestic/margin/commission.html / 同「つなぎ売り」 https://www.rakuten-sec.co.jp/web/lp/margin_bridging/ / 同「一般信用取引『短期』」 https://www.rakuten-sec.co.jp/web/domestic/margin/short_term/
  3. マネックス証券「一般信用『短期信用』」 https://info.monex.co.jp/margin-trade/rule/short-position02.html / 同「一般信用『売建取引』(無期限)」 https://info.monex.co.jp/margin-trade/rule/short-position01.html / 同「費用」 https://info.monex.co.jp/margin-trade/rule/cost.html / 同「つなぎ売り」(手数料の記載を含む) https://info.monex.co.jp/margin-trade/tsunagiuri.html / 同 FAQ「国内信用取引の現引・現渡の手数料」 https://faq.monex.co.jp/faq/show/34?site_domain=default
  4. 三菱UFJ eスマート証券「信用取引」 https://kabu.com/item/shinyo/default.html
  5. 三菱UFJ eスマート証券「優待クロス(kabuステーション マニュアル)」 https://kabu.com/kabustation/manual/incentive02.html
  6. 松井証券「信用取引の金利・諸経費について教えてください」 https://support.matsui.co.jp/faq/show/1844 / 同「短期信用プレミアム空売り」 https://www.matsui.co.jp/stock/margin/sh-margin/premium/ / 同「短期信用取引 取引ルール」 https://www.matsui.co.jp/stock/margin/sh-margin/rule/
  7. 松井証券「短期信用取引 手数料」 https://www.matsui.co.jp/stock/margin/sh-margin/fee/
  8. 松井証券「クロス注文機能」 https://www.matsui.co.jp/stock/cross-trade/ / 同「短期信用取引」 https://www.matsui.co.jp/stock/margin/sh-margin/
  9. SMBC日興証券「日興イージートレード信用取引」 https://www.smbcnikko.co.jp/products/stock/margin/online/ / 同「ダイレクトコース」(現引・現渡の手数料) https://www.smbcnikko.co.jp/service/course/direct/index.html
  10. SMBC日興証券「一般信用 新規売建注文」 https://www.smbcnikko.co.jp/eztrade/products/margin/index.html
  11. GMOクリック証券「取引ルール(信用取引)」 https://www.click-sec.com/corp/guide/kabu/shinyo/rule/rule_shinyo.html / 同「一般信用売銘柄一覧」 https://www.click-sec.com/corp/tool/superhatchukun/help/2408.html / 同 FAQ「信用取引の現引・現渡に手数料はかかりますか?」 https://faq.click-sec.com/faq/show/60?category_id=81&site_domain=default
  12. 三菱UFJ eスマート証券「信用取引の配当金と優待クロス取引とは?」 https://kabu.com/item/shinyo/technique/yutai.html

本記事は投資判断を提供するものではなく、個別の銘柄の売買や特定の証券会社の利用を勧めるものでもありません。信用取引には元本を上回る損失が生じる可能性があります。制度信用の売りには逆日歩がかかることがあり、追証の未解消・返済期限の到来・証券会社の在庫不足などで建玉が強制決済されることがあります。記載の手数料・料率・制度は確認日時点の各社公開情報にもとづきます。最新の条件は各社公式サイトでご確認ください。お取引はご自身の判断と責任でお願いします。

その不安、ひとりで抱えなくて大丈夫。
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入口ページも本記事も、投資判断を提供するものではありません。信用取引には損失・追証・強制決済のリスクがあります。

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